2005/04/04
珍しく仕事中に電車に乗った。
築地まで、おつかい。
電車に乗ったら、車内でうずくまっているスーツ姿の男性が目に入った。
ん?と思ったけれど、周りの人は普通にしていたから「靴の紐?」なんて思いながらつり革につかまり、中吊り広告を見る。
ワタシが2枚の広告を読み終えてもまだ、20代前半と思しきその男性は立ち上がろうとしない。近寄って「大丈夫ですか?」と声をかける。ワタシの声に応えるように少しだけこちらに向いた顔は血の気がなくて、唇まで真っ白。ぎょっとして
「お顔が真っ白ですよ。次の駅で降りられますか?」
と、少し大きな声を出してしまう。ワタシの声で、そこにいるみんながワタシたちを見る。
か弱く首を横に振る彼が何か言葉を発したような気もしたけど、聞き取れなかった。
目の前に座っていた人に「具合が悪い様子なので席を替わってください」と頼んだ。一瞬見せる面倒くさいなぁという表情、そしてゆっくりとした動作で席を立つ、40代のサラリーマン。
座る場所は確保できたけど、立ち上がることも難しい様子。無理して立ち上がるのも良くないのかと思い悩んでいたら、築地でおばちゃん2人連れが乗ってきた。
「大丈夫ですか?」
「具合が悪い様子なんですけど、椅子に座るために立ち上がるのもつらいみたいなんです」
「座っちゃった方が良いわよ」
「そうよ」
そのおばちゃん2人連れが、抱えるように支えながら彼を椅子に座らせた。
「どこまで行くんですか?」
「築地ですけど過ぎちゃいましたネ」
「私達が見ておいてあげるから次で降りたら?」
「良いんですか?」
「私達しばらく乗るから大丈夫よ」
「じゃあ、降りますね、すいません」
そこにいるみんながワタシ達を見ていた。
コソコソと見ていた。
目の前に座っていた人の面倒くさいという顔。
胃袋の中で表面がヌメヌメした生き物が動いているような、真夏の直射日光ですっかり腐った生肉を食べさせられているような、そんな感触だった。
だけどワタシのイヤなキモチは、おばちゃん2人連れに、ずいぶん緩和された。
2005/04/03
とても驚いたり、少しノンビリしたり、そして「ガガーン」とうなだれたりする日曜日だった。
イシダさんに「次世代DVD」についての説明を受ける。
ワタシだってなんとなく「どっちを買って良いか判断しかねる状況」になっているコトくらいは知ってるけど、腑に落ちない点もあって「ムズカシイコトはよくわからん」と捉えていた。
(お父さん、細かいところまで正しいかどうかちょっとアレだけど、まぁそんなに激しく間違っていないと思うよ)
次世代DVDと呼ばれるモノには2種類あり、ひとつは「ブルーレイディスクレコーダー(以下ブルーレイ)」という名前で、もうひとつは「ハードディスクレコーダー(以下HDD)」という名前。
この2つが、まるでVHSとベータのような攻防を繰り広げてる。
ここまでは、なんとなく知ってる。
でもさー。みんな「TVも録画できるしDVDも再生できるヤツ」持ってるよね。液晶大画面TVのポイントでDVDが売れるってニュースでもやってたよね。VHSかベータかの選択って、とてもムズカシイと思うんだけど、みんな持ってるよね。そこのところが、前からどうにも腑に落ちないんだけど?
イシダさんは、ゲームに例えて説明してくれた。
以下、リアルな会話形式でそのレクチャーを再現。
今みんなが持っているヤツは「任天堂64」で一世代前の古いゲーム機。話題の次世代DVDは「ゲームキューブ」と「PS2」ということにする。
(お父さんこの3コ知ってるかなぁ…)
2005/04/02
昨日は飲み過ぎた。
眠る前にウコンを飲まなかったから、体の中にマイヤーズがいっぱい流れてる感じがする。お父さんに「わからなくなるまで飲むのはやめなさい」と言われていたのに…
イシダさんが会社飲み会だと事前にわかっていて、仕事をしながら「一人おそば屋→帰って編み物→お迎え」コースにするか「渋谷→イシダさんと合流」コースにするか、一日中ずっと悩んでいたんだ。
会社を出るときもまだ悩んでいたんだけど、アサイさんと神田駅まで歩くことになって、結局渋谷へ行くことに。
ここのところずっと飲んでいたチンザノが空になって、イヤになるくらい悩んでマイヤーズを飲む。こんな味だったかなぁ…と思いながら飲む。そのうちハセガワさんが来て、おしゃべりした。
このあたりからだんだんアヤシイけど、とにかくハセガワさんが先に帰って「そういえばイシダさんは大丈夫なのか」と思いながらお金を払って、お店を出る。
モンダイはココからで、間違えてオガサワラくんに電話をかけてしまった。
携帯の操作がアレなワタシには、アドレス帳から目当ての人を探し出す事がとても難しい。だからいつも、着信履歴から電話をかける。まるでトランシーバーのようなワタシの携帯電話の着信履歴はたいてい、イシダさんか自宅しか載ってないんだもん。
そしたら、イシダさんぢゃなくてオガサワラくんが出た。
もう遅いのに、間違って電話をして迷惑をかけた。
ごめんね。
どういう段取りだったのか、いつものラーメンを食べたイシダさんと会って、タクシーで帰った。タクシーに乗る直前、つまずいて転んでしまう。でも、怒っているイシダさんは助けてくれなかったよ…