冬、眠る前の匂い
普段はどうなのかわからないけれど、ワタシには、パソコンのモニターを見つめながら何かを考えている時なんかに顔や首を触るクセがある。ペタペタ触ったり、撫でたりつねったりする。
どうしてゼロ以外って書いたの?
誰が書いたの?
マイナスはゼロ以外で引っ掛けられないよ?
だってゼロぢゃないんだもの!
というような事を考えながら1時間近く、大昔に誰かが書いたソースコードを読んでいた午前中に、いつもより顔や首の触り心地が良いことに気が付いた。今日は少しくりが深いスクエアネックのカットソーを着ていたから、普段より触ることの出来る肌の面積が広い。
そういえば今朝、急に思い出して顔に乳液を塗った。
ついでに、ベビーローションも塗ったんだ。
毎日すっぴんで日焼け対策だって怠りまくっている(4日のレースでじんわり焼けてました)ワタシだから、もちろん体に何か塗る習慣なんてない。
でも冬は体がカサカサして困るので、眠る前にベビーローションを塗ることがある。だからこの匂いは「冬、眠る前の」匂い。
体に何か塗ると触り心地がアップする事と、ベビーローションが「冬、眠る前の」匂いである事をアサイさんに話したら、彼女、お腹を抱えて笑った。ワタシらしいと笑った。
匂いの記憶はとっても重要ぢゃない!?
鉛筆、meadのノート、ピッグスキンのペンケース。
毎日使ってるタオルケット、干したての布団。
自由が丘カレー仕込み中、ボンベイサファイア。
現像したての写真、新しい本、古い本。
雨上がり、新しいお店。
大好きなあのコ、どんな香りだったの?
お風呂上り、プールの後、濡れた髪。
タバコを吸わないお父さんはいつだってタバコの匂いがした。
むせかえるバラ、季節外れのカサブランカ。
甘い、優しい、キツイ、好き、大嫌い。
匂いの記憶は他の何よりも一番、忘れるのが難しい。