所詮二の次三の次
(1コ前の「眉デザインレッスン券」から続く)
イシダさんが帰ってきたので、早速
「イシダさん、ワタシ今日、なんかいつもと顔が違わない!?」
と、アレコレポーズをとって顔を見せた。
帰ってくるなり「テレビ消してるの!?」と、責めるような声色。今日はBSで阪神戦やってるものね、しかも勝ってるものね、そうよね、家族の顔が多少変わったことなんて、そんなのどうでも良いわよね。
金本のソロホームランで10点目。
実況音声に耳を傾け、鳥谷ホームラン打ったんだ、とかなんとか言いながらちらちらテキトウにワタシの顔を見る彼。
...あ、このヘンなんかやってるでしょ
彼の右手は明らかに、まつ毛を表してる。
いや、まつ毛はいつもと同じなんですけど。
3アウトで西武の攻撃になる。
チラチラTVを見ながら、それなりに話の相手をしてくれるようになるイシダさん(だけど西武の攻撃が終わるまでの一瞬)。そうなのよ、ワタシ、阪神よりランクが低いの。
食事の支度の都合があるので、帰る前に必ず電話をするように頼んである。
電話が鳴って受話器を取ると、一番最初に野球の途中経過を訊ねてくる彼。そして、TVを見ていないワタシ。責められる。
他人時代(つまりお付き合いしてない頃、これがまた結構長い)から、イシダさんが「スポーツ観戦バカ」であることは知っていた。だけど、お付き合いを始めてから結婚するまでの間、なぜかすっかり忘れてた。結婚してから改めて、彼が「スポーツ観戦バカ」である事を認識。
それ以来、シングルの女の子には「彼の趣味を冷静に見極める視線って大事よ」と、教えてあげている。