2005/08/23
しっかりしつけよう
社長が娘に車を買ってあげなくちゃいけない…などとぼやいている。
ワタシは今、ココロもカラダもそれどころぢゃあないので(なんのこっちゃ)しばらく聞こえない振りをしていたのだけれど、とうとうワタシご指名でぼやき始めたので、ちょっと相手になってあげた。
「社長、ちょっと甘やかしすぎです」
「でもさーうちの娘の給料じゃ車買えないしさー」
「だったらローンで中古の軽」
「そんなのありえないよ、うちの娘贅沢だもん」
「今からでもちゃんと厳しくしつけないと!」
「イシダさんしっかりしてるよなー」
まぁワタシの場合、かじるスネがないからこその、しっかりモノなんだけどネ。
「そもそも、社会人なのに家にお金も入れないばかりか、さらに車までねだるだなんて間違ってます」
「だってうちの娘イシダさんよりずっと給料安いし」
「それは当然です。いや、ワタシの給料については改めて話すとして」
「えっ」
「とにかく。分相応な車をローンで買えば良いんです」
「ローンだと利息が無駄だろ」
「もー!!じゃあお小遣いを貯めて、ニコニコ現金一括払い」
こんなに小さな会社でも社長はやっぱり社長なのか、日頃の言動やさりげなくみにつけている時計やスーツから察するに、社長はそれなりにお金持ちみたいなんだ。お金持ちで子どもに甘いパパさんみたいなの。
庶民なワタシが想像(あくまで想像、かなり妄想)するところの「お金持ちのお家の子」には、2種類ある。
ひとつは、先祖代々子々孫々までお金持ちコース。このコースのお家はいつまでもお金持ちなので、甘やかして育ててもOK。彼らにはそれが普通なんだもの、ワタシとは無縁の社会でゴージャスに暮らしてください。
もうひとつは、今はお金持ちで娘には財産を残してあげられるかも知れないけど、孫まではどうかなぁ…というコース。
世の「お金持ち」は、彼を含めてこのコースに分類される場合が多いのではないかと思う。このコースの場合、ちょっとしたことで今の暮らしが維持できなくなる可能性もあるし、それに加えて娘が庶民と結婚する可能性も低くないので、それなりにしつけて育てないと彼女のためにならない。
「社長、もし子どもが庶民と結婚したらどうするんですか!?」
「庶民って言われてもさー」
「娘の結婚相手は年が近い方が良いって言ってましたよね?」
「そりゃそうだよ、やだよ、オヤジなんか」
「で、早く結婚してもらいたいって言ってましたよね」
「女の子は早く結婚した方が幸せだって、絶対」
「じゃあ、25歳で結婚したとして、相手は2つ年上で27才。良い方に考えて、一流大学から一流企業へストレートでばばーんと就職したとして、社会人3年目。まぁまぁ高給取りだとして、その年収で、今の勢いを維持する贅沢な暮らしができると思います!?」
「そんなの無理に決まってるじゃん」
「だったら自力で生きていく姿勢を教えてあげなくちゃ!」
「イシダさん、誰か毛並みの良いヤツ知らない?」
「…知りません、そんな人っ」
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