桜が咲いて-夜桜その1
夜桜その1
何かと話題の(話題の核心が理解できないって言ったらオトナとしてイマイチ?)靖国神社の桜が咲いて、例年よりずいぶん早い、開花宣言。
いつかの新聞コラムに「植物の開花がトップニュースになる国が他にあるだろうか!?」と書いてあったのを読んで以来、毎年、その記事を思い出す。
夜桜の話しは3つ。今日はその1。
お父さんから聞いた、夜桜の美しさ。
彼が大学生の頃は、学生運動な時代で。
その時代たるものは、その運動に身を投じる人たちもいれば、じぇんじぇんそうではない人たちもいるワケで。予想を裏切ることはなく、もちろん彼は後者だったワケで。
お友達とお酒を飲み、まんまと終電を逃した彼らはヒラメく。
「学校に行けばヤツらが寝泊りしてる」
「布団もある」
「もぐりこんでそこで寝よう」
彼らは首尾よく、終電後に布団にありつく。
だがしかし、熱いヤツらは思わぬ行動に出る。
突然叩き起こされ、ゾロゾロと列について歩く。
深夜の校庭で繰り広げられるシュプレヒコール。一体誰が見ているというのか、一体誰が聞いているというのか。
ふと目をやると、そこには満開の桜。
彼は夜桜の美しさを、初めて知る。それは、彼にとって(そしておそらく身を投じているヤツらにとっても)無意味なシュプレヒコールと共に。
子どもの頃に聞いた話しだから、テキトウに加筆修正されているかもしれない。だけれどワタシは、この話しがとても好き。
上手く言えないけれど、とても好きなの。
夜桜その2に続きます。