彼らは椅子に座る私を見ている
昨日の日経新聞夕刊に、藤田嗣治という人の絵が載っていた。
それは「室内、妻と私」という絵で、タイトルの通り、男性と女性が描かれている。
夕飯の支度を終えてちょっと椅子に腰掛けた時にその絵が目に留まり、そのまま視線が外せなくなってしまった。しばらくの間、じーっと絵を見た。
描かれている2人が、ワタシを見ているのである。
実際はそんなコトなどあるはずないのだけれど、なぜか「2人が私を見ている」と感じた。
彼らは椅子に座る私を見ている
漠然と正面を向いているワケではなく、カメラのレンズを見ているワケでもなく、鏡に映る自分たちを見ているワケでもなければ、向かい側にいる友人を見ているワケでもない。彼らは、椅子に座る私を見ている。
2人の目を交互に見る私 そして 私だけを見る2人
奇妙な感覚
一日中この絵が気になり、今日も帰ってきてから、新聞を見た。
記事を良く読むと、連載の2回目だというコトが判明。昨日と今日の夕刊にも絵が載っていたけれど、それは別に、なんとも思わなかった。
それはワタシの普段通りの反応で、ちょっと安心。
記事から、国立近代美術館で「生誕 120年 藤田嗣治展」が開催されていることがわかった。
普通は17:00までだけれど(なんでこんなに早く閉めるのかなぁ...)、曜日を選べば20:00まで開館しているようなので、会社帰りに行ってみようかと思っている。
(しかしながら、ゲージツに無縁のワタシにとって、この絵のためだけに1,300円を払うのは、なかなかに勇気のいるコトだったりするのです。)