のぼせる
お風呂の中で本を読んだ。
読み終わって時計を見たら、3時間も経過していた。
バスタオルで体を拭いていると、体に異変が?
大音量でビートを刻む心臓と浅い呼吸の速度が急激すぎる。目がチカチカして手足が痺れてきた。はぁぁーと息を吐きながら見上げた天井はグニュグニュと歪み、鏡に写ったお顔の赤さは「血色が良い」どころの騒ぎではない。
これはマズい。
この異変はなにかマズイ。
とにかく横になろう。
半分濡れた体でとにかく横になったワタシは、耳につく心臓の鼓動をBGMに、お水を飲まなくてはいけない気がする、だけどお水を飲んだら「お風呂上りビール」の品質が低下する、液体だからビールでも良いかも、いや、今ビールを飲むと死んでしまうのではないだろうか、エアコンを止めないと風邪をひくかも、そもそも立ち上がるのがキツい感じがする。
・・・などと、妙な事を次から次へと考え続けた。そしてどうでも良いコトばかりを散々考えた挙句、ようやく「これはもしかしてのぼせたって事なの?」という点に思い当たった。
そうだ、そうに違いない。
お水を飲もう、お水を飲もう。
のろのろと台所へ向かいガブガブとお水を飲み、鏡で真っ赤なお顔を確認した後、再び横になる。復活するまで、2時間くらいかかった。