憎めないなぁ、もう。
お客さんの中に、時々「イシダさぁん、助けて欲しいんですぅぅぅ」という調子で電話をかけてくる女性がいる。
山田花子さん(仮名)はきっと経理の女性で、入力ミスがミスを呼び何がなんだかわからなくなったという時などに、ワタシご指名で電話をかけてくる。
あのぉ、何言ってるかわからないかも知れないんですけどぉ、定期支払の処理をしてぇ、それでぇ、元帳に転記したんですけどぉ、あ、まずぅその前にぃ、支払予定日を間違えててぇ、それで一回そのまま、あ、物流の方は鈴木一郎(仮名)がやってるじゃないですかぁ、それでぇ、私が未払を左側にする時にぃ・・・
(決して嫌味のある話し方ではありません)
彼女と話すときは、彼女の気が済むまで話しを聞く事にしている。
正確に言うと、何を言わんとしているのか全くわからないのでひたすらメモをとりながらフンフンとテキトウに相槌をうち、彼女が気持ち良く話せるように「大丈夫、聞いてるよ、わかるよ?」という雰囲気をアピールする事にしている。
頃合を見計らって一気にこっちのペースへ引きずり込み、アレコレとインタビュー形式で会話を進めていくと、ようやく問題点が見えてくる。
こうして書くと面倒な女性のように思えるかも知れないけれど、なぜだか彼女、ちっとも憎めないの。
なーんか可愛らしい感じで、応援したくなっちゃうような感じで、ぎゅっ!てしてあげたくなっちゃうような感じ。
そういう雰囲気って、どこからくるのかしらん。
(ぢつは少し羨ましい)