光の帝国―常野物語
(それなりにネタバレかなぁ...!?)
少し前に買って、ずっとカバンに入れっぱなしだった一冊。
どうして買う事にしたのか覚えてないんだけど。なんとなく読書な気分だったのかなぁ...
光の帝国―常野物語
恩田 陸 
常野は「とこの」と読みます。
本を暗記したり将来を見通せたり遠くの出来事を聞けたり、そういう、不思議な力を持つ一族のお話しなの。連作の短編で、移動中にはピッタリ。
こ
こ
か
ら
だ
ん
だ
ん
ネ
タ
バ
レ
か
も
し
れ
な
い
で
す
。
ワタシが好きだったのは「手紙」という作品。
同窓会をきっかけに数人の友人ネットワークを介し、住職になった寺崎が倉田宛てに手紙を書き続ける。常野について調べた事、調べる事によって変化していく心境、遭遇した出来事。それらの事が同級生宛ての手紙として書かれている。全部手紙。
寺崎の変化(ツル先生への興味が深まる過程)が面白かった。
同級生に宛てた手紙だから、彼自信が感じているその「変化」はそれなりに差し引いて書かれていると思う。その、多少控えめな文章から感じるツル先生への興味。そこが面白かった。
ココロに残ったのは「光の帝国」の、健が作ったお祈り。
小さい頃に暴力を振るわれた事が原因で言葉を上手くつなげなくなってしまった健が、そんな彼が作った、お祈り。
この作品は悲しいストーリーだけれど、健のお祈りと「必ず戻ってくる」という子どもたちの言葉で、イヤなキモチにならなかった。