激走?激突!スケボー兄チャン
会社ビルの周りには会社ビルばかり建っているので、いつだって宅急便のお兄さんが街を往復しているのだけれど、一人スゴい人がいるの。
彼は佐川急便の人で、荷物を降ろした小さめの台車をまるでスケボーのように自在に操り、会社ばかりの街を颯爽と移動する。手すりをハンドル代わりにコーナーワークも完璧なのだ。彼がOL2人組に「すごぉい!」と騒がれているシーンを目撃したこともあるくらい。
そんな佐川の「スケボー兄ちゃん」は、そのテクニックに酔いしれるあまり、ちょっと注意力散漫だった模様。
それはワタシも同じことで、いつものようによそ見をしながらコンビニエンスストアを目指したのがいけなかったし、ナカムラオリヂナルのパピコ賛歌「嗚呼パピコよ永遠に」をハナウタしながら歩いていたのがいけなかったとは思うのだけれど。
小さな十字路でハッと気が付いた時にはもう、彼に手が届きそうな距離。
思わず目を閉じて身を固くすると、ワタシを避けた彼は歩道の段差に激突してしまった。あんまりビックリして何も言えないまま彼を見つめると、大丈夫ですかっ!?と声をかけられた。
「・・・」
「大丈夫ですか?」
「はい、どこも痛くありません」
「すいませんでしたっ」
「一方通行を逆走しましたね?」
「はっ?」
「いえ、なんでもないです、大丈夫です」
彼をみるたびにいつも「一通逆走なんだよなぁ...」と思っていたので、間違えてつい口に出してしまったワ。彼とぶつかりそうになったのは2度目だから、他にもきっとアブナイ目に遭っている人がいそう。気をつけなくちゃ。