特上でお願いします
急に思い出したので。
オンナノコですもの、牛丼の吉野家にはとんと縁がありません。
高校生の頃のワタシにとって、吉野家は「とてもぢゃないけど女の子は入れないワ」という感じでした。クラスの男の子たちは学校帰りに食べたりしていて、なにやら美味しそうなイメージ。
食べてみたい、でも食べられない。
むやみに募る憧れゴコロ。
デートで行くお店ではないとイヤがるボーイフレンドを拝み倒して、憧れの吉野家(笑)に連れていってもらったのは学校帰り。憧れの「初吉野家」は制服姿でした。
ドキドキで店内に足を踏み入れ、ちょっと舞い上がるユウコちゃん。
ささっと見渡す店内はやっぱりちょっとアレな雰囲気。浮き足立つワタシをけん制するかのごとく椅子に促す彼、言われるがままに座るワタシ。キョロキョロしないように注意されつつ、チラチラ盗み見るメニュー。
並で良いだろ?
せっかく来たから美味しいヤツ食べたい。
「すいません、特上2つ下さい!」
元気いっぱいに注文するユウコちゃん、失笑する店員さん、くすっと笑うおじさん、絶句するボーイフレンド。なんで?特上はダメなの?ダメなの?
初めての吉野家は、無言のうちに終了しました。