胸に手を当てて
朝からなんだかんだと社長に呼びつけられる一日だった。
時々ある「テスト結果が間違っていると叱られる → 調べると社長のインチキデータが原因 → あんなに怒ってたのに笑ってごまかす」パターンを筆頭に、キチンとやっていればこんなコトになんてならないのに...と、何度も思った。
たぶん彼もイライラしていたんだと思う。
いい加減ウンザリし始めていたとき、数週間前に社長の指示で変更した内容について、ガンガン文句を言われた。こんなことして何の意味があるんだ、ありえない、少し考えればわかるだろ、なんでこんな事したんだ!?
ワタシは静かに、右手を自分の胸にあてながら「社長の気持ちまでわかってあげられないので、こうして胸に手を当てて、自分で自分に聞いてみれば理由がわかるんじゃないですか?」と答えた。
しばらくして「イシダさん、とりあえずこれはこのままでいいや」と言われたので、ワタシのアドバイス通り、自分で自分に聞いてみたのかなぁ...と思った。