2006/11/30
今週は独り暮らし。
普段と違う事といえばDVDを少し観たくらいで、あとはいつもと同じように、地味に編み物をして過ごしている。
諸般の事情でちょーっとやり直しを迫られている靴下をじっと見つめながら、シングル時代はどうやって過ごしていたっけなぁ!?となんとなく考えた。
数年間の独り暮らし時代にはいくつかのマイブームに燃えた時期もあるけれど、いくら思い出しても「何してたんだろう!?」と首を傾げてしまう時期がある。
マイブームもなく、テレビもなく(貧乏だからぢゃないよ?必要ないからだよ?)、新聞もほとんど読んでいなかったし、読書はフェードアウトし始めていたし、映画館通いにもいい加減飽きていた。編み物は完全休業中だったし、お友達とはお休みが合わない。デートするステディもいなければ、恋焦がれる男の子だっていなかった。まるで仕事中みたいだからと音楽は一切聴かなかったし、パソコンなんてなかった。
別にどうでも良い事なのだけれど、ワリと真剣に考えた。
で、ハタと思い出す。
そうだ、ワタシはいつも何かを「書いて」いた。ガンガン日記を書き、グリグリ手紙を書き、各方面の「ナカムラメモ」に加筆修正を加えていた。何かというと文字を書いていた。
高校生の頃から買い続けていた、青いインクのボールペン。
そういえば、いつのまにか、どこかへなくしてしまったみたいだ。
2006/11/29
三ッ葉屋さん(毛糸屋)から特別価格商品のお知らせFAXが届いていた。
ナカムラさんは「算数ラララ」ですから、今日から雪が降るまでの日数や雪が降ってから春がやってくるまでの日数などは上手く計算できませんし、もはや幻とまで言われている「今シーズンの編み物計画」の進捗状況も正しく把握できませんし、押入れのスペースから購入可能な(または隠匿可能な)毛糸量を試算することもできません。
なにしろ「算数ラララ」ですから。
仕方がないのです。えぇそれはもう、仕方がないコトなのです。
さーて。
なにくわぬ顔して、お買い物しなくっちゃ。
ワタシは普段ガムやキャンディーを食べないので被害にあったことはないのだけれど、社長はちょいちょい、みんなの机に置いてあるガムやキャンディーを盗み食いする。
もちろん悪気など全くなくて、目撃するたびに「あー!また内緒で食べてる!!」と注意するワタシにウインクしたりする。社長がちょいちょい失敬しているのは皆が知っているし(注意するワタシの声が大きいから)、たかがガムの1コだし、時々は100円くれたりするし、ちょっとした遊びみたいな雰囲気。
ランチの途中でハサミを取りにフロアに戻ると、社長がワタシの机でなにやらゴソゴソやっている。音に振り向きながら、白い物を口に放り込む彼。
ややっ!?
あぁーっ!!
事もあろうに彼は、ワタシのハッカのお菓子を盗み食いしたのである。
黙って何度もうなずいてもダメ。ウインクしてもダメ。ハッカが辛いという顔をしたってダメ。100円くれたってダメ。いっぱい入ってるじゃんと言ってもダメ。とにかくダメ、他のは良くてもそれはダメなの!
受けたショックを全身で表現したあと、高らかに宣言。
「ダメです、許しませんっ」
「社長、しばらくコーヒー無しですからねっ!」
2006/11/28
ワタシと同じように納豆にお砂糖を入れていたシンドウさん(新しいお友達)からのメールに、トマトの事が書いてあった。トマトもお砂糖で食べていたと書いてあった。
トマトをお砂糖で食べていたことを思い出した。
夏の青い空、大きな白い雲、まだ小さい私、黄色いサンドレスを着たお母さん、真っ赤なトマト、銀色のスプーン、そして、白いお砂糖。
麦茶にもお砂糖を入れていたことを思い出した。
台所、冷蔵庫の前、その横の机、あまり大きくないグラス、冷えた麦茶、お砂糖を入れる右手。スプーンでかき回すと、溶け残ったお砂糖が円を描きながらグラスの底に沈んだ。
鮮やかに蘇る記憶。
一人ご飯の今夜、オトナになったワタシは、妙に盛り上がるキモチを抑えつつラジオを聞きながら夕飯の支度をする。トマトをお皿に並べ、納豆を容器から移し、ご飯が炊けるのを待って、グラスに麦茶を注ぐ。
食卓にはお砂糖。
甘い納豆、甘いトマト、甘い麦茶。
美味しいとか美味しくないとかそういう事ではなく、久しぶりとか懐かしいとかそういう事でもなければ、好きとか嫌いとかそういう事でもない。それは、なにひとつとして特別ではない、当たり前の味がした。
私は「当たり前の味」を覚えていた。
私は「当たり前の味」を覚えている。
おとといから3日間、古い映画にありそうなスパイ物の夢を見てるんだ。
スパイ物の夢はそんなに珍しくないし同じ夢を繰り返し見る事も時々あるから、これだけなら特に驚かないのだけれど、この3日間はちょっと違うの。
何が違うのかというと。
3夜連続でストーリーがつながっていて、ビデオを1巻から3巻までを毎朝順番に観ている…という感じ。指令を受けて敵国に潜入した1巻、危険が迫り秘密の場所で落ち合う約束をしてバラバラに逃げた2巻。
そして今朝は3巻。
ワタシたちスパイチームは秘密の場所に集合する。
そこは石畳が美しい街並みにある小さなカフェーで、テラスにはヨシヒコさんが座っていた。彼がワタシたちのボスみたいで、ワタシと一緒に逃げたポニーテイルの女の子が、のん気に湯豆腐を食べ続けるヨシヒコさんに対してチームの2人を失った責任を問う。ののしられるヨシヒコさんをアントワーヌ(ジャン=ピエール・レオー)が必死にかばう。
(何故にヨシヒコさんがテラスで湯豆腐なのかは不明。だって夢だから。)
仲間を失った悲しみを胸に秘めセスナに乗り込んだところで目が覚めた。
ちなみに。
アントワーヌとワタシは「お互いのキモチは理解しているのに任務があるから言い出せない」という設定。しかも「逃げ去る恋」の時のアントワーヌ。4巻で2人のラブストーリーが展開するのではないかと、むやみに期待しちゃう。
それに、もし明日4巻を観る事ができたら、なんかスゴい。