もうだめだ
昨日はオールスターキャストな会社飲み会で、とても楽しかった。
だから、ハタと気が付くと知らない駅にいたことや、上り電車などとっくに終わっている駅のホームで必死にペットボトルのキャップと格闘していたことや、タクシーで帰ってきたのに図書館を通過したあたりから翌朝目が覚めるまでのコトを全く覚えていないことや、まぁ他にもイロイロある(かもしれない)そういうコトは、この際、なかったことにしよう。
どうせあんまり覚えていないんだから、全部忘れて、何もなかったコトにしよう。昨日は寄り道せずに家に帰って、のんびり編み物をしていたことにしよう。
記憶の改ざんに成功したナカムラさんは、あくまでもさりげなく、特に他意はありませんワよ?という仕草で、会社カバンの中身を調べた。
「・・・」
コトバを失う。
ワタシ、もうダメだ。
カバンの中には、いつも持ち歩いている細々としたモノが全て入っていた。ついでに、見覚えの全くないR25も入っていた。だけど、編み物セットが入ってない。
「30番さんのレッグウォーマーがない」
低い声で唸る。
ワタシ、もうダメだ。
編み物セットの中には、進捗率95%のレッグウォーマーが入っている。
他にも、3号の輪針2本、4号の輪針2本、5号の輪針2本、とじ針セット、6号のかぎ針、編み出し糸2本、メジャー、段数マーカーが入っている。
レッグウォーマーはまた編めば済む話なのだけれど、編むための道具が全部ない。いつもはこんなに持ち歩いていないのに、昨日に限って必要なモノを全部持ち歩いてた。
ワタシもうダメだ。