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2007年1月25日

事件発生

一昨日くらいからだったか、月が見えるようになってきた。
帰り道やその数時間後はだいたい真上にある。本当は月を観察していた時のギモンについて書こうと思ってたんだけど(しかもオトナとしてどうなの!?というヤツ)、それはまた明日。

なぜなら、観察中に事件が発生したから。

じーっと立ち止まって観察するには寒いから、歩きながら観察。
月はだいたい真上にあったから、観察するためには顔をかなりぐいっ!!と上に向けないといけないの。前が全然見えないくらい、顔を上に向けないといけないの。上を向いてあるいていたら、何かに引っかかって。

んん?と思った。

夕飯時の街に鳴り響く悲鳴、投げ出される買い物袋、歩道を転がるギネスビール、バッグから飛び出す編み物セット、振り返る人、そして、ワタシを見る犬。

それは姿が見えぬ主人を待つ、待機中の犬。
しかも、ワタシがイチバン警戒している小さくてフワフワした毛に包まれていてキャンキャンという鳴き声のタイプの犬。

クリクリとした黒い目で、犬がワタシを見る。

「ワタシのスカートに興味を示さないでそれは食べられないのあなたは一定の距離を置いてこその可愛らしい存在なのよ前を見てなかったワタシが悪いの前を見ていたらロープにひっかかるなんてことは絶対になかったのだっていつも気をつけているんだものごめんねワタシが悪かったのだからワタシに興味をしめさないで飼い主の人はどこに行ったのどうしていないの」

どこからともなく飼い主の人が現れ、句読点と「その場を離れる」という単純な行為そのものを失ったワタシは、彼によって無事に救出された。何も知らない彼は、飼い犬がよそ様に迷惑をかけたのではないかと心配している様子。

「すいません、大丈夫でしたか?」
「・・・。」
「普段はおとなしいコなんですけど・・・大丈夫でしたか?」
「だだだ、大丈夫です。よそ見をしていたワタシが悪いんです。」
「大丈夫ですか?」
「はい。ロープに足をかけてしまって、少しビックリしただけです。」

犬が嫌いというワケぢゃないんだ。
飼い主の人と犬が、例えば一緒に遊んだりお散歩したりしている姿を見ると「犬はネコと違って本当の家族みたいになるって言うしナ」なんて思ったりするんだ。犬は人間と一緒に生きてきたから主人という名のリーダーに忠誠を誓う事を喜びに感じる生き物だっていうし、自転車でガンガンお散歩してもらっている犬をみたら「お前は幸せモノだナ」なんて思ったりするんだ。

ただ、そう思うためには、一定の距離が必要なだけなの。

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