2007/04/28
2007春夏スカートは、お手本通りに作ります。
四角い布だけで構成されているこのスカート、大胆な直裁ちでダダッと縫って、アッという間に製作完了。懸念していた布のカットが奇跡的に上手くできて、(ワタシ基準では)かなり!完成度の高い仕上がりです。

だが、しかし。
このスカートは、ダメです。
そのデザインが故に着用が少々面倒なのは仕方がないと思えるのですが、動いているうちにだんだんウエスト周辺が乱れてくるのは、仕方がないとは思えません。
決定的にダメなのは「失礼します」と席を外して手を洗う時で、その度に、イチイチ最初からやり直したくなるほどにウエスト周辺が乱れるのです。
お手本の生地とは違う事が原因かもしれないし(お手本はベロア)、着用方法にコツがあるのかもしれないのだけれど、とにかく、ワタシにとって全く実用的ではありません。
せっかく上手に出来たのに。
2007/04/26
(ネタバレます)
このあいだ読んだ「獣の奏者」を読む直前に思い出したのです。
中学1年生の時に図書室で借りた、やけに分厚い豪華な装丁の本のコトを。それは、初めて「読書で徹夜」を経験した本です。
児童文学 → こども向け → だいたい35歳のワタシにはもう…
お陰さまでこのテの「非常にツマラナイ図式」がすっかりなくなったので、読むことにしました。
(どうもありがとう、感謝をしています。)
はてしない物語ミヒャエル・エンデ 上田 真而子 佐藤 真理子 
有名なお話だと思うのであらすじは省略して一気に感想(?)を書く、その前に。大切なことをひとつ。
この本は、決して文庫本を買ってはいけません。
大きくて分厚くて豪華でそして高価な単行本を購入するか、たとえ例の透明なシートで覆われていたとしても図書館で借りるか(必ずあります)、そのどちらかでなくてはいけません。
これはとっても大切なコトです。
ワ
タ
シ
や
っ
ぱ
り
、
読
書
感
想
文
は
不
得
意
だ
と
思
う
の
。
ページをめくるたびに、夢中で読んだ時の記憶が蘇りました。
最初は座って読んでいたのに途中でお布団にもぐこんだこと、気が付いたらカーテンが明るくなっていたこと。主人公のバスチアンが読んでいる本と自分が読んでいる本の装丁が同じだとわかった時のドキドキ、初めての「読書で徹夜」経験に対する憧れに似た気持ち。
後半にさしかかり、物語の半分までしか覚えていなかった事がわかりました。バスチアンが「幼ごころの君」に名前をつけるところまでしか、覚えていませんでした。
物語の後半は全く覚えていなかったのです。
彼の思う事がファンタージエンで叶うたびに大切な記憶を失ってしまうこと、そのことに気が付く事ができない彼、アトレーユの友情を理解できなくなっていく彼。チクリと痛む胸、だけれど引き返せない彼。
まるで、初めて読んだみたい。
心の半分で物語の劇的な展開を望み、残りの半分で彼が早く人間の世界に戻って欲しいと願う。バスチアンがひとつ何かを忘れるたびに、ワタシはひとつ、自分の大切な物を考える。忘れてしまったこと、忘れてはいけないこと、忘れる事のできないこと。
20年振りに読んだ本。
それは、13歳のワタシと33歳ワタシを結びつけたり切り離したりした。
2007/04/25
会社帰りに「夜の探検」をしたの。
目的地は、昨日の朝発見した「出世稲荷神社」に設定。
朝の探検はここのところ毎日しているし、会社からいつもの公園までの道は覚えているし、目的地はキハというお店の斜め前だとわかっているし、だから、ひとつも心配などしていなかったの。
だけど、どうしても辿り着かない。
近くを歩いている事は間違いないの。
見覚えのある看板をいくつも見たし、鉢から溢れるほどに咲いているクンシランも見たの。いつも同じおじさんが立っている工事現場の前も通ったし、とにかく、近くを歩いているのは間違いないの。
そのうち、自分がどこを歩いているのか、さっぱりわからなくなってきて。
「どうして辿り着かないんだろう?」
「だんだん暗くなってきたからカナ?」
「・・・わかった。」
「いつも駅から会社に向かって歩いているからだ。」
そうだ、それだっ。
いつも往路しか歩いていないから、復路はきちんと歩いたことがないから、だからわからないんだ。夜の探検で復路を歩くなんて意識していなかったから、だから、だから辿り着かないんだ!
(そうなの?そういうものなの?)
だってね、行きと帰りとではイロイロと違うもん。
目印の看板も役に立たなくなっちゃうし、曲がり角では頭が働かないし、とにかく、来た道を戻る事は、簡単なコトぢゃないもん。
ワタシだってちゃんと意識して歩けば、来た道を戻れるもん。
朝の探検はむやみに歩いているから、だからちょっと、普段より難しくなっちゃったんだもん。そうなんだもん。よく考えて歩いてさえいれば、ちゃんとできるもん。ウソぢゃないもん、本当だもん。ヤル気を出せばちゃんとできるもん。
自分で自分を励まして、自分で自分に言い訳。
大きな道に出て右か左かを考える。1/2の確率なのに、いつものようにまたハズレ。
お洋服の上から、胸の方位磁石にそっと手を当てた。
ワタシ、全く進歩してなかった。方向に強いチームに所属したい!だなんて、100年早かった。
2007/04/24
歩いている時は知らん顔してたくせに、彼女が足をとめた途端、ネコが興味を抱きます。
「通勤途中なのに、ノンビリしてる人間がいる。」
「なんだかのぼせてるみたいだし、何かもらえるかも。」
ベンチに浅く腰掛けた彼女は、少し離れたところに咲いているピンク色のハナミズキを眺めているようです。そんな彼女の足もとに、ネコがやってきました。
「何かくれる?」
「他の人間はネコ缶をくれるよ。」
「ねぇ、何かちょうだい?」
彼女はネコを可愛らしい動物だと思っていますが、ノラネコとは親しくなり過ぎないように注意しているので、むやみに体を撫でたりエサを与えたりしません。
「少しなら体を撫でても良いよ。」
「他の人間はカリカリのエサもくれるよ。」
「ねぇ、何かちょうだい?」
彼女はハナミズキを眺めたままです。白いハナミズキが徐々に色づく様子(*1)でも想像しているのでしょうか、フフフと少し笑ったように見えます。
「何もくれないんだね。」
「いいよ別に。そんなに腹ペコってわけじゃないし。」
音も立てずに机に上がったネコは、残念な素振りなど一切せずに、こうして静かに目を閉じました。