「これはゆうみちゃん用なの。とにかくダメ。」
ゆうみちゃんが珍しく、積極的にネコに話しかけています。どうやら、雨のせいで言えなかった苦情を言うつもりのようです。
「ねぇ、ちょっと起きて。」
「なに?エサは持ってないでしょ?」
「あのね、夏が来るっていう話しなんだけどね、」
「知ってるよ、極上のヤツが来たんでしょ?それはもう聞いた。」
「それなら話しは早いと思うんだけどね、」
「今、忙しいんだよねー。」

決して忙しそうに見えないこのお姿を見て、ゆうみちゃんはなんとなく、苦情の申し立てができなくなってしまいました。ちなみに、その時のゆうみちゃんはお顔がちょっと「ムフフ」な感じになっていたのですが、本人は気がついていない様子でした。
「今日、お菓子持ってるでしょ。」
「ん?持ってる。どうして知ってるの?」
「それ、1コだけで良いから、ちょうだい?」
「ダメ。」
「いつもエサを持ってない人間は、やっぱりケチだね。」
「違うよ!これはネコ用じゃないからだよ!」
「人間用のお菓子をくれる人間もいるよ?だから、人間用も食べられるよ?」
「これはゆうみちゃん用なの。とにかくダメ。」
ゆうみちゃんは苦情を申し立てる事はできませんでしたが、お菓子は死守した模様です。