海辺のカフカ
(ネタバレするのかもしれませんが、もう自分でも、そういうコトがよくわかりません。イヤな人は勘を働かせて、続きを読まないようにして下さい。)
しつこくなってはイケナイので省略気味になりますが。
ワタシの村上春樹体験は、まず「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で壊滅的な打撃を受け、絶対に読んだハズという事以外は何も覚えていない「大聖堂」を経由して(これは翻訳)、あんなにページの少ない「風の歌を聴け」を3年越しで読む...というルートを辿っています。
海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹 
海辺のカフカ〈下〉
村上 春樹 
で、海辺のカフカです。
アレがソレで「読んでみようかしら」という流れになったワケなのですが、読み始めてしばらくは、構成のせいなのか「世界の終わりと・・・」の時の打撃が頭をよぎり、何度も挫折しそうになりました。
よーく考えると、ワタシにはとても理解できないような難しい事がテーマになっている本なのかもしれません。
ワタシは最初から最後まで、田村カフカくんを好きになることができませんでした。
それは育った環境のせいかもしれないし、15歳という年齢のせいなのかもしれないし、最初から決まっていたことなのかもしれないし、「入り口」のせいなのかもしれないけれど、だけどでも、彼の重苦しい雰囲気やインチキくさい安定感や思考の方向が、どうしても「強烈な自分勝手」に感じられました。
(同じような理由で、佐伯さんも好きになれませんでした。)
ナカタさんです。
読書スイッチ猛烈オン!になった理由のほとんどは、ナカタさん(と星野青年)です。彼らはとても、とても良い人なのです。彼らは決して賢くないけれど、とても良い人なのです。にじみ出る優しさはまるで、もう少しで手に触れることができそうなほどなのです。
ナカタさん(と星野青年)がいたから、ワタシは最後まで本を読むことができたのです。