話しをしたくないと思うなんて
お昼休みのたびに「へーほーふーん」としか言えない話しを聞き続ける事が、本格的にツラくなってきた。お昼休みが終わってホッとする度に「ダメだなぁ...」と思う。
彼女を一人残して外にご飯を食べに行けないでいるワタシを「ダメだなぁ...」と思う、仕事中に2ちゃんねる読みあさるのは止めたほうが良いよと言えないワタシを「ダメだなぁ...」と思う、毎日同じ文句を言ってもなんにもならないよと言えないワタシを「ダメだなぁ...」と思う、事務所がしっかりしてくれないとボーカルさんが困るんですよねーと言われても返事のしようがないと言えないワタシを「ダメだなぁ...」と思う。
ワタシも同じなんだと気が付いた日から、なるべく「そういうこと」を口にしたり書いたりしないように気をつけた。そうしたら、だんだん「彼女はワタシとの会話に困っているから毎日同じ話しをするのか?」と思うようになって、普段の自分を考えるようになった。
ワタシはとてもおしゃべりだから。
うんと小さい頃からおしゃべりだから。
最近はその事ばかり考えている。
編み物をしない人に編み物の話しをしたら相手はウンザリするかもしれない。昨日の出来事を話しても相手は返事に困るかもしれない。おしゃべりをしていて楽しいのは自分だけなのかもしれない。
相手は、今のワタシと同じキモチになるかも知れない。
キュッと口を結ぶ。
ほんのちょっとした、たわいない話しをする自信がない。思っていることを声に出す自信がない。何をどう話して良いのかわからない。どうしたいかもどうすれば良いかもわからない。しゃくりあげて泣いている理由もわからない。泣きながらタイプしている理由もわからない。
顔を洗って、刺しゅうの続きをしよう。