個人のたたかい―金子光晴の詩と真実
詩集にネタバレもなにもないかもしれないけど、とにかくネタバレしません、大丈夫。
先月、図書館の特集コーナーに敗戦記念日(*1)に絡んだ本が並べてあって、そのコーナーに並んでいた本。気が向いたら読もうと思って発見した時は手に取らなかったけれど、気が向いたので読みました。
さすがのワタシだって金子光晴という名前は知っているけれど、そのイメージは「戦争に反対した詩を書いた人」くらいで、彼の詩を読んだという覚えはなかったの。
個人のたたかい―金子光晴の詩と真実 (詩人の評伝シリーズ)
茨木 のり子 
戦争、知ってる?
ワタシは知らない。みんなだって知らないでしょ?お父さんがいつか言ってたもの。戦後の食糧難をギリギリ覚えてないって。
戦争はイケナイコトだって、小さい頃から教わってるよ。
人間が殺しあうなんてイケナイコトだって、小さい頃から教わってるよ。ずっとそうやって教わったから、だからイケナイコトだって、そう「覚えた」んだと思う。
でも、もしも小さい頃から別のことを教わっていたら、戦争はイケナイコトだと思わなかっと思う。日々の暮らしが「戦争しようぜ?国土は広いほうが良くない?ヤラれたらヤリ返そうぜ?ヤルなら勝とうぜ?勝ってナンボじゃん?」という雰囲気だったら、ワタシもきっと、そう思うはず。
猛暑の夏、エアコン完備のその部屋のテレビで。
世界地図の「なんとなくこの辺り?」というような場所で起きている戦争を見る今ではなく、自分や友達や自分の子どもたちが戦争に行かなくてはいけないその時に、戦争はイケナイコトだというキモチを、美しい言葉に表すということ。
キモチを表す。
美しい言葉で。
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*1 敗戦記念日
ワタシは8月15日をいつもこう呼ぶのだけれど、その度に「敗戦と記念日の組み合わせってなんかヘンな感じ」って思うの。本当はこんなコトバはないの?終戦記念日が正しいの?