3通の手紙
お友達が教えてくれたアイデアは、何かにつけて「書く」事をしてきたワタシにとって、とても効果的におもえた。
(本当にどうもありがとう)
一日かけて、誰に宛てて何を書くかを考えた。
過去のことを、高校生の頃からの知り合いに。未来のことを、中学生の頃からの知り合いに。そして、大人になって知り合った人には、現在のことを。
昨夜の帰宅後、A4の方眼用紙の裏に手紙を書き始める。
最初に、過去のことを書いた。
いつものように左上に相手の名前を書き、その下にラインを引く。短く近況を尋ね、短く近況を報告する。久しぶりに手紙を書く理由に続き不義理にしていた事を詫びて、過去のことを書いた。
次に、未来のことを書いた。
いつものように左上に相手の名前を書き、その下にラインを引く。短く近況を尋ね、短く近況を報告する。久しぶりに手紙を書く理由に続き、未来のことを書いた。
最後に、現在のことを書いた。
いつものように左上に相手の名前を書き、その下にラインを引く。お互いの近況は、尋ねる必要も報告する必要もない。名前に続く次の文字を、なかなか見つけられなかった。
最後の手紙が、一番長くなった。
手紙を書く理由を省略し、いきなり本題に入る。考えていること、思っていること、抱いた感想とその理由。相手に想いが伝わるようにと、恥ずかしげもなく長い手紙を書いた。
1時間くらいの休憩を挟み、書いた手紙を読み返す。
書いた事を覚えておくことができるように、何度も何度も読み返した。
3通の手紙は、破って捨てた。
それは書く前から決まっていたことで、ワタシは、書いて読み返して破り捨てるために、3通の手紙を書いた。