そうね、ワタシが頑張らなくちゃね。
大きなスーパーの駐車場で、一方通行を逆走してきた車とお見合いになった。
相手が逆走してきたのだから相手がバックするだろうと思った。けれど、相手は一向にバックする気配がない。お互いに「相手が譲る」と思っているように感じた。
車を降りて、逆走してますよ?と言いに行く。
運転手さんは「ちょっと前まで現役のヤンキー姉ちゃんだったでしょう?」という風貌の若い女の子。一瞬「あちゃー」と思ったけれど、自分が逆走をしている事を知らされると、驚いた顔をしながら「えっ!?すいませんっ!」なんて、可愛らしく頭を抱えるような女の子だった。
「バックしてもらえますか?」
「あの、そういうのちょっとムリなんで、バックして下さい!」
あああ、あのぅ。
他の車が来るとマズいし・・・
それに、ワタシもあまりそういうのは・・・
ハタと気が付けば、そこには、輝く初心者マーク。
キモチは痛いほどわかる。本当の本当にイタイほどわかる。他の車がくる様子はなさそうだし、そうね、ここはひとつ、ワタシが頑張らなくちゃね。
「じゃあワタシがバックしますから」
「すいませーん。」
ナカムラさんはカーブも華麗にバックして、初心者マークの女の子に、何度も何度も頭を下げられたのであった。