チャンスを逃したキモチ
電車で隣になったおじさんに「これは地下鉄ですか?」と聞かれ、0.5秒迷って「5つくらい駅を過ぎたら地下鉄になります。」と答えた。
人形町に行きますか?
はい、行きますよ。
地下鉄の?
人形町で降りるんですか?
えぇ。
私も人形町で降りるんです、大丈夫です。
そうですか、いや、どうも。
実は、おじさんの九州っぽい訛りを察知していたワタシ。
このまま話しが弾んだら方言を聞けるかなぁ...なんて密かに期待しつつ、だけれど朝の通勤電車なので、自粛をしてむやみに話しかけないようにしていた。
その期待感が表情に出たのかしら。
さっきまでカタい感じだったおじさんが、ワリと気さくに話しかけてきた。仕事で佐賀県から5年振りに上京してきたこと、甥が甲子園で優勝した高校に通っていること、今日は蛎殻町へ行き明日は西馬込で、明日帰ること。
ワタシも対抗して、数少ない「九州地区知識」を総動員。
(「徒然なかぁ」は披露できたけど「なおす」は言えずじまいだった。)
おじさんは感じの良い人だった。
だけどでも、ワタシの期待を知ってか知らずか、彼はあまり方言を聞かせてはくれなかった。その筋から入手した情報によると、親しくない人と敬語を混ぜながら話している時は、方言がでにくいんだってね。
さすがのワタシも「お国言葉炸裂でお願いします」なんてコトは言えず、方言に接するというチャンスを逃した!と、ちょっぴり残念なキモチになった。