舞台裏の準備
社長に会いに、会社にお客さんがきました。
彼は取引先の会社のエラい人だったのですが、2年前に54歳でイキナリ仕事を辞めてしまったのです。ワタシはご挨拶をした事がある程度だったのですが、どういうワケだか話しの途中で席に呼ばれ、一緒にお話しをしました。
会社を辞めた彼は、それ以降今日まで仕事をせず、趣味を活かして障害者スポーツのボランティア活動をしているそうです。そろそろ貯金が底をつきるので、春くらいから仕事を探そうかと思っていると話していました。
へぇ...と話しを聞いていると、高校生の子どもがいる事がわかって、とても驚きました。いつもの調子で、学校のお金もあるのに働かなくても大丈夫なんですか?だなんて、ついポロリと思った事を口にしてしまいます。
「嫁さんには苦労かけてるんだけどさ、定年まで働いてそっからまた働いて、いよいよ引退してから好きな事するよりは、若いうちに好きな事やった方が楽しめるからね。まぁ、金がないからそろそろ働かなくちゃなんないけど、ほら、仕事するために生きてるわけじゃないからさ。」
彼が帰った後で。
きっと彼は、この2年間の時間を過ごすためにキチンと準備をしたんだろうな...と考えました。たとえ一時的だとしても、働かずに好きな事をする。憧れるのは簡単だけど、舞台裏の準備は大変なんだろうな...と、考えました。