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2009/12/31

号泣するチビッコ

近所の大きなスーパーへ、車で買い物に行った。
食品フロアは大のニガテなので、例によって例のごとく、やや涙目になりながら買い物をする。

大好きな屋上に停めた車に戻り、グルグルとらせん状の坂を下りているその時、コースの隅で、チビッコが立ちすくんで号泣していた。

「なんで人間がっ!?」

ビックリするキモチが思いっきり右足に表れ、力いっぱいブレーキを踏んでガクン!と停車。助手席から買い物袋が転げ落ちた。

(そんなにスピードを出していないこの状況でブレーキの調節ができなかったワタシは、あんまり運転に向いていないような気がする。)

危ないぢゃん!危ないぢゃん!!なんでチビッコがこんなところで泣いてるの!?それは迷子だからだよそうだよね迷子だよね降りて彼のところに行った時に後ろから車が来たらどうなるの?端に寄せれば通れるの?そんなのわかんないよ!そうだよね車の幅とか道路の幅とかわかんないよね一度もわかったことないよねでもそんな事よりチビッコだよ!!

なんとなく端に車を寄せて停め、彼に駆け寄った。

「ここはあぶないから、おばちゃんといっしょにいこうね。」
「パパとママのところにいこうね。」

ワタシをチラリと見て、一拍おいて、号泣を続けるチビッコ。
パパさんやママさんを探しているのか、どこかを見ながら号泣するチビッコ。構わず手を引いたら彼は、力強くワタシの手を振り払い、座り込んでさらに激しく泣き続けた。

クラクションが聞こえる。
振り返るとそこには、タイヤの大きな車。運転席には、大き過ぎるサングラスをかけたおニイちゃん。窓から顔を出す。

「あのさー、通れないんすけど。」

おニイちゃんに「お店の人を呼んできてもらえませんか?」と言ったら、眉間にしわを寄せながら「はぁ!?」と言われた。マンガのようなおニイちゃんだと思って、そしたら色々平気になって、チビッコを指差しながら「いいから、急いで、誰か呼んできてくれる?駐車場に警備の人がいるから。いなかったら4階の店員さんで良いから。わかった?」と言ってしまった。

「・・・はぁ。」

ダッシュするおニイちゃんの後姿は、なかなかに頼もしい。
妙なサングラスの第一印象で悪人と決めつけてゴメンねと、チビッコの号泣をBGMに、少しやさしい気持ちになった。

警備の人がやってきて、チビッコを抱き抱えていく。
あー良かったとホッとしていたら、おニイちゃんのタイヤの大きな車が、ベタッと後ろにくっついている。いかなる場合においても車間距離は大切なんだからね!?と、ボヤきながら帰宅。

その他料理をボチボチ済ませ、さてだし巻き卵を作ろうかと思ったならば、卵が6コ、割れていた。

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