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2008年9月 7日

ガッカリした

金曜日の夜、会社の帰りにレンタルビデオ屋さんに寄った。
お目当ては「クレイマークレイマー」だったのだけれど、どのコーナーにあるのか上手く見当がつけられず(レンタルビデオ屋さんでお目当てのビデオを探すのはニガテなの)、仕方がないので端から順に「く」で始まる映画をチェックしていくことにした。

結局お目当ては見つからなかったけど、代わりに「CUBE NEXT」と「CUBE ZERO」というのを見つけた。早くお店から脱出したかったこともあって(レンタルビデオ屋さんでダラダラと映画を選ぶのはニガテなの)、ふーんこんなのもあるんだと、2つとも借りる事にする。

家に向かう途中、そういえば!と「CUBE2」を観たときのことを思い出した。
ワタシは「CUBE」がとてもとてもとても好きで、その続編だっていうから、ものすごーく!はりきって初日だか2日目だかに観に行き、激しく落胆した。

・・・なんか、アレかも。
箱の裏ををちゃんと読めば良かったかも。よせば良かったかも。

結局、その夜も昨日も観ないまま。
今日観ないとそのまま返却しちゃいそうだから、頑張ってお昼間に2つとも観ることにした。

がっかりした。

2008年7月13日

スイスのロビンソン

フローネを見ていたら、原作が「スイスのロビンソン」という話しだということがわかって、図書館で借りてきました。ワタシが読んだのは1976年に出版された小川超さんという人の翻訳で、もう絶版になっているようでした。

とても面白くて、夢中で読みました。
新天地へと移住する人たちが乗り込んだお船が難破して、無人島にたどりついたロビンソン一家。座礁した船から必要な物を島へと運び込み、無人島で生活をします。

一家が無人島で経験する様々な出来事は、ちょーと都合が良すぎるんぢゃないかしら!?という事ばかりなのだけれど、そんなことは、えぇそうです、どうだって良いのです。

彼らに起こる様々な出来事はどれもこれもキラキラと輝いていて、ワタシをぐいぐい、本の世界へひっぱっていくのです。

この感じは、小学校の図書室で本を借りた時に似ています。
アレがソレだからなどと、ムズカシイ事は決して考えず、自分が「本を読んでいる」という事も忘れてしまうほど、読書に夢中になる。久しく忘れていたドキドキ感。

同時に、図書館ってありがたいなと思いました。
絶版になった本だってこうして読む事ができるし、泣いたり笑ったり勉強したり、人生に必要なものが詰まっている場所のような気がしました。もっと身近にもっと便利に、図書館が発達すれば良いなぁ。

ちなみに。
原作には、肝心のフローネがでてきませんでした。
テレビのフローネは3人兄弟の真ん中なのに、原作のロビンソン一家は男ばかりの4人兄弟。最初は「フローネはっ!?」って、ちょっとショックを受けたのであった。

2008年6月30日

蟹工船

会社のオオモリさんに「小林多喜二って知ってます?」と言われて、その唐突な発言にちょっと面食らいながら「拷問で殺されちゃった人?」と答えたのは、先々週だったかなぁ。

小林多喜二って有名なんですかと聞かれ、んー?と首を傾げる。
有名だと思うけどねぇ。教科書に名前が出てきたような気もする。読んだっていう覚えは全然ないけど、プロレタリア文学っちゅうと名前が出てくるっていうイメージがある。たしか、築地かどっかの警察で拷問されて殺されちゃったの。彼の遺体を引き取ったかなんだか、そんな人が書いた文章をどこかで読んだような気がするけど、どうだったかしらねぇ・・・

「ねぇ、どうして急に小林多喜二なの?」
「ネットに流行ってるって書いてあって、今読んでるんです。」

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
小林 多喜二
4101084017

流行ってるって...
そうなの?なんで流行るの?アレでしょ、どうせ、キモチがどよーんとするような話しなんでしょ?そうなんでしょ?

なぜ今話題なのか読めばわかるしラストはそんなに悪くないと言われたので、もしアレなら途中でヤメて返却するからと断って、借りる事にした。

・・・で、頑張って「蟹工船」だけ読んだ。
読書家時代が終わってからもう随分経つので、いつのまにか、本を読むときにはそれ相応のエネルギーが必要な体質になっている。今のワタシにはこの本を読むエネルギーはなく、とてもキツかった。

そんなに悪くないと言われたラストも、ワタシには「うへぇ、どんよりする最後ぢゃん!」と感じられてしまい、ますますキツくなってしまった。

キツかったので、残りの「党生活者」は読まずに、明日返却するつもり。

2008年5月30日

森は海の恋人

少し前に、ラジオのゲストに畠山重篤さんという人が出ていて、この人の話がとっても面白かったので、彼の名前と「森は海の恋人」というフレーズをメモしておいて、彼の本を読みました。

畠山さんは、気仙沼湾でカキ(牡蠣)の養殖をしているおじさんなのだけれど、同時に「牡蠣の森を慕う会」というのを主催していて、湾に流れてくる川の上流にある室根山とうい山に落葉広葉樹を植える活動などをしているようです。

期待していた内容とは少し違っていたけれど、これはこれで、とても瑞々しい気持ちになり、読んで良かったと思いました。

森は海の恋人 (文春文庫)
畠山 重篤
4167717042

(検索の結果、ワタシが期待していた話しは、たぶん「漁師が山に木を植える理由」に書いてあるような気がしたので、次はコレを読んでみようと思います。)

ワタシが期待していたのは、森と海とフルボ酸鉄の話しでした。
植物が栄養を取り込むためには、鉄が必要なのだそうです。だけれど太古の昔、酸性雨がじゃんじゃん降ったせいで、海には鉄がないのだそうです。で、植物プランクトンも鉄が必要なワケなのですが、ここで、落葉広葉樹とフルボ酸鉄が出てくるのですが・・・

うーんと。
畠山さんの講演内容のページ彼に関するページがあったので、時間があるときに、そっちを読んでみてください。

2008年5月23日

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!

少し前の新聞の書評欄に載っていて、それを「ビリッ」と破いて、忘れないようにとっておいたんだ。

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学
小林 朋道
4806713449

生き物のヒミツは好き。
もし目の前に大きなコウモリが出現したら、ワタシはきっと、口をキュッと結んだまま動けなくなってしまうと思うけれど、だからこそ、こうして本を読むことで、生き物のヒミツに遭遇した時の感動をちょびっと分けてもらっている気がするの。

2008年3月 9日

近代日本の「手芸」とジェンダー、読みました。

読みました。
最初は「女性の国民化ってなに?」「なにかっちゅうとジェンダージェンダー!」だったのですが、そのうちそういうムズカシイコトにも慣れてきて、いや、慣れたのではなくて「そういうのは担当の人に任せよう」と思って、そうしたら、全く気にならなくなりました。

とても面白く読めました。
本当は「面白い」という表現はイマイチなのですが、唯一の代替案である「興味深い」よりも「面白い」の方がまだ、ワタシの今のキモチに近い感じです。

近代日本の「手芸」とジェンダー
山崎 明子
4902163225

女の人はタイヘンです。
夫のため子どものためひいてはお国のために、家庭を健全に経営せねばなりません。そのためには、お裁縫やら刺しゅうやらお料理やら、そのテの技術を身につけねばなりません。

あまりでしゃばってもいけません。
身につけた手仕事はあくまでもお家のため。よっぽどアレなお仕事をするくらいなら手に職をつけた方が良いけれど、一般の奥様が自立目指してガツガツ働くだなんて、華奢で美しくなくてはならない女の人には、決して似合わないのです。

こう書くとなんだか空恐ろしいけれど。

さすがのワタシも「お国のために」なんてコトは一度も考えた事はありませんが、下田歌子さんが考えて実践した事のうち、決して少なくない部分について「フンフンなるほど」と感じている自分に気が付きました。

それから。
目次を見たときは「皇后の養蚕は別にどうでも良い」なんて思ったのですが、なかなかどうして、コレも面白かったのです。

小学校の頃、学校でカイコを育てた事があるからかも知れません。
今は決して養蚕を手芸とは呼ばないけれど、カイコを育てて絹糸をとる行為には「オンナンコがする手芸」の要素がつまっていると思いました。さらに「由緒正しき」だなんていかにもそれっぽく言われたら、庶民はやっぱり「なるほど」と思ってしまうと思いました。

なんだかイチイチム難しい本だったけど、しばらくしたら読み返すだろうなと、そんな風に思う本でした。

ついでに。
この「女子たるもの手芸を身につけて当然」の、男子版は一体どのような事なのかしらと、少し気になりました。運動が得意じゃなくちゃイケナイし悲しい事があっても泣いちゃイケナイし、女の人もタイヘンだけど、きっと男の人もタイヘンだと思うのです。

つまるところ「女の子なんだから」「男の子なんだから」と、その大胆な区別っぷりがタイヘンなのかしら。

でもねぇ、どうしてもねぇ。
お料理もお裁縫も掃除も洗濯もなーんにもできない人は沢山いるけど、それが男子なら「まぁ男の人だし仕方がないんじゃないの?その分仕事では頑張っているみたいだし。」って言われて、それが女子なら「いくら仕事が出来るといっても、女性なのにいくらなんでもにちょっとねぇ。」って言われて、そんな風になるでしょう?程度の差はあれ、そういう風になるでしょう?

・・・と、まぁそんなようなコトを考えました。

2008年2月25日

近代日本の「手芸」とジェンダー

本の事を書く時はいつも、読んだ後で書く事にしているのですが、今回は先に書いておこうと思いました。

どうしてかというと、なんだか難しそうだからです。
サトウくんのブログで知った瞬間に注文をしたのですが、届くまで少々時間がかかり、待っている間ずーっと「きっとムズカシイ本なんだろうな」「そうに違いない」「いや絶対にそうだ」と、少々後悔をしていました。

(だって、サトウくんのエントリーはいつも、ムズカシイ漢字でいっぱなんだもの。)

待っている間に後悔はだんだん強くなります。
「女の子がお家でやるから手芸って呼ぶのに、何かそれがマズイっちゅう事なのか?」「手芸好きな人をターゲットにしている本ではなかろうに」「ワタシの興味はそういう方面にも結びつくのであろうか!?」「そもそも、ムズカシイコトは担当外なのに、嗚呼!」なんて、柄にもないコトまでムダに考え始める始末でした。

近代日本の「手芸」とジェンダー
山崎 明子
4902163225

パラパラめくってチラチラ眺めて、どこのページも「とってもとっても読んでみたい」ばかりだったから、待っている間の後悔はナシになったのだけれど。

だが、しかし。
果たして楽しめるかどうか、とっても大きな不安は残ります。

2008年1月12日

猫風船

前半を年末に読んで、そのまましばらく放ってあって、続きをさっき読み終わりました。
短編集というのかショートショートというのか、決して厚くないこの本に、とても短いお話しが41コも入っています。

猫風船
松山 巖
4622073064

どの話しもみんな、ちょっとシュールでちょっと不条理。
油断してぼさーっと読んでいると、間違えて「そんなことも起きてしまうのかもしれないな」なんて、ときどき考えてしまうような。

2007年9月 9日

個人のたたかい―金子光晴の詩と真実

詩集にネタバレもなにもないかもしれないけど、とにかくネタバレしません、大丈夫。


先月、図書館の特集コーナーに敗戦記念日(*1)に絡んだ本が並べてあって、そのコーナーに並んでいた本。気が向いたら読もうと思って発見した時は手に取らなかったけれど、気が向いたので読みました。

さすがのワタシだって金子光晴という名前は知っているけれど、そのイメージは「戦争に反対した詩を書いた人」くらいで、彼の詩を読んだという覚えはなかったの。

個人のたたかい―金子光晴の詩と真実 (詩人の評伝シリーズ)
茨木 のり子
4887470088

戦争、知ってる?
ワタシは知らない。みんなだって知らないでしょ?お父さんがいつか言ってたもの。戦後の食糧難をギリギリ覚えてないって。

戦争はイケナイコトだって、小さい頃から教わってるよ。
人間が殺しあうなんてイケナイコトだって、小さい頃から教わってるよ。ずっとそうやって教わったから、だからイケナイコトだって、そう「覚えた」んだと思う。

でも、もしも小さい頃から別のことを教わっていたら、戦争はイケナイコトだと思わなかっと思う。日々の暮らしが「戦争しようぜ?国土は広いほうが良くない?ヤラれたらヤリ返そうぜ?ヤルなら勝とうぜ?勝ってナンボじゃん?」という雰囲気だったら、ワタシもきっと、そう思うはず。

猛暑の夏、エアコン完備のその部屋のテレビで。
世界地図の「なんとなくこの辺り?」というような場所で起きている戦争を見る今ではなく、自分や友達や自分の子どもたちが戦争に行かなくてはいけないその時に、戦争はイケナイコトだというキモチを、美しい言葉に表すということ。

キモチを表す。
美しい言葉で。

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*1 敗戦記念日
ワタシは8月15日をいつもこう呼ぶのだけれど、その度に「敗戦と記念日の組み合わせってなんかヘンな感じ」って思うの。本当はこんなコトバはないの?終戦記念日が正しいの?

2007年8月25日

孤独か、それに等しいもの

(ネタバレしません、大丈夫。)

洋裁の進捗がとても悪く、イヤになって、本の続きを読みました。
少し前駅のスーパーに古本屋さんが出ていて、なんとなーく買いました。半透明の帯と表紙の絵が購入の決め手かしら。

孤独か、それに等しいもの
大崎 善生
4048735306


短編が5つ。
どれも少し悲しい話なのだけれど、そのまま終わるんじゃなくて、カナシイキモチは乗り越える事ができるんだと思う事ができるような話だったな。

印象に残ったのは「八月の傾斜」と「ソウルゲージ」かしら。

2007年8月20日

海辺のカフカ

(ネタバレするのかもしれませんが、もう自分でも、そういうコトがよくわかりません。イヤな人は勘を働かせて、続きを読まないようにして下さい。)

しつこくなってはイケナイので省略気味になりますが。
ワタシの村上春樹体験は、まず「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で壊滅的な打撃を受け、絶対に読んだハズという事以外は何も覚えていない「大聖堂」を経由して(これは翻訳)、あんなにページの少ない「風の歌を聴け」を3年越しで読む...というルートを辿っています。

海辺のカフカ〈上〉
村上 春樹
4103534133

海辺のカフカ〈下〉
村上 春樹
4103534141

で、海辺のカフカです。
アレがソレで「読んでみようかしら」という流れになったワケなのですが、読み始めてしばらくは、構成のせいなのか「世界の終わりと・・・」の時の打撃が頭をよぎり、何度も挫折しそうになりました。

よーく考えると、ワタシにはとても理解できないような難しい事がテーマになっている本なのかもしれません。

ワタシは最初から最後まで、田村カフカくんを好きになることができませんでした。
それは育った環境のせいかもしれないし、15歳という年齢のせいなのかもしれないし、最初から決まっていたことなのかもしれないし、「入り口」のせいなのかもしれないけれど、だけどでも、彼の重苦しい雰囲気やインチキくさい安定感や思考の方向が、どうしても「強烈な自分勝手」に感じられました。

(同じような理由で、佐伯さんも好きになれませんでした。)

ナカタさんです。
読書スイッチ猛烈オン!になった理由のほとんどは、ナカタさん(と星野青年)です。彼らはとても、とても良い人なのです。彼らは決して賢くないけれど、とても良い人なのです。にじみ出る優しさはまるで、もう少しで手に触れることができそうなほどなのです。

ナカタさん(と星野青年)がいたから、ワタシは最後まで本を読むことができたのです。

2007年7月24日

山の郵便配達

(ネタバレしません、大丈夫。)

どうやって時間を過ごそうかと思い、たまにはそういうのも悪くないだろうと電車に乗る前にフラリと本屋さんへ立ち寄り、なにも考えずになんとなく買いました。ワタシは知らなかったのですが、映画の原作なのだそうです。

山の郵便配達 (集英社文庫 (ホ8-1))
彭 見明
4087605310

電車の中でページをめくると中国語の翻訳だという事がわかり(買う前に何も確かめなかった)、最初は「こりゃダメだ」と思いました。ヘタに普段使っている漢字が出てくるのと中国の人の名前がなかなか覚えられないのとで、中国語の翻訳は大のニガテなのです。

でも、アタリでした。

表題作を含めて、6つの短編が入っています。
どのお話もみんな、中国に住む人たちの気持ちや暮らしや出来事やがとても清々しく綴ってあって、1つ読み終わるたびに、本をギュッとしたくなりました。

ワタシは「沢国(たくこく)」と「過ぎし日は語らず」の2つが、特に好きです。

それから、これはとても大事な事なのですが、読み進みながら、今のワタシに必要なのはこんな風に「ガツガツしていない本」だという事に気がつきました。

2007年7月18日

ライオンハート

(ネタバレしません、大丈夫。)

ずいぶん前に読み終えて、なんとなく書きそびれていました。
なんていうか、感想が、ちょっと書きにくかったのです。機会があったら話すから、その時はフンフンと聞いてね。

ローマンチックな恋愛ものだなんて、いくら「前回はいつ?」と首を傾げても思い出せないほど久しぶりに読んだと思います。

ライオンハート
恩田 陸
4101234159

なるほど、だいたい半分くらいまでは、とても面白かった。
だけれど後半も、決して悪くないと思うけど?

2007年6月10日

万寿子さんの庭

(ワタシは、たとえお店の人が笑顔で「どうぞ」と差し出してくれたとしても、欲しくない「おまけアイテム」はキッパリ断るタイプです。相手に負けない笑顔で断ります。たとえば、かわいいんだかかわいくないんだかイマイチよくわからないキノコのぬいぐるみ(?)だとか、そういうアイテム。)


さて。
今日はネタバレしません。大丈夫です。

万寿子さんの庭
黒野 伸一
409386182X

アパートに引越してきた京子さんは、OL1年生。
近所に住む万寿子さんは、庭仕事に余念の無い意地悪ばあさん。

右目の斜視を気にして気になる同期の男の子のお顔をまともに見られない京子さん、そんな彼女に「寄り目!」と連呼する万寿子さん。意地っ張りでイタズラ好きな万寿子さん、意外と負けてない京子さん。

そんな2人の間に芽生える友情。

2人は友達になった。
友達だから、年齢の違いなんて関係ない。友達だから、言いたいことを言い合う。友達だから、お互いの事を気にかける。万寿子さんが独居老人だからきにかけるんじゃない。

彼女たちは友達だもの。

2007年5月29日

方向音痴の研究

(ネタバレしません、大丈夫。)

読書週間、第一弾。

読むまで知らなかったのだけれど、この本はサイエンス・サイトークというラジオ番組での5人のインタビューをまとめたものでした。対談形式っていうの?全編がそんな風になっていて、ダダダッと読むには最適です。

方向音痴の研究
日垣 隆
4898315615

ラジオでホストを務める著者の日垣さんは、激しい方向音痴なのだそうです。まえがきに、どうして良いのかわからずに身もだえしてしまうくらい、強烈な同意を覚えました。とくに

方向音痴という人種は一般に、「自分が今どこにいるか」よりも、道行く人の表情やらショーウィンドウの中の値札やら遥か前方から歩いてくる犬の仕草が気になってしまうだけで、罪深いことをしているわけではありません。周囲に頼れる人がいれば、到着までその人に依存してしまうだけなのです。かわいいものではありませんか。

という部分など、声を大にして主張したいです。

最後の「方向音痴の研究」という章では、フフフフ...と笑ってしまうくらい、とにかく日垣さんの言う事にイチイチ納得してしまいました。

そんなワタシでも、自動車免許取得を機に、確実に成長しています。
地図もおおむね利用できるようになりましたし(取得以前は「美しくもなく意味もないただのイラスト」でしかなかった)、左折を3回繰り返せば元いた道路に戻れる事もカラダで理解できるようになりましたし(紙を回しながら鉛筆で書けばそうだけど歩いてる時は全く関係ないと思っていた)、左折3回の途中に1回までなら右折が混ざってもボチボチ大丈夫です(そんなキケンなコトには決してチャレンジしなかった)。

失敗も多いのですが、頑張っています。
カーナビは意地でも使いません。お守り状態になりつつあっても首から方位磁石を下げ、運転中に迷子になっても「お金を払ってタクシーに先導してもらおう」などとは考えなくなりました。

一人ドライブで迷子になって「無事到着」の、その後。
ワタシはこっそり、失敗の復習をしています。成果はなかなか表れませんし、そもそも地図上に「失敗ポイント」を見つけられないことも多いのですが、めげずに続けているのです。

方向音痴は、頑張れば改善できます。
このワタシが言うのですから、間違いありません。

そこには「超えられない壁」が確実に存在しているので、完全なる克服は難しいかも知れません。ワタシがいくら頑張っても、方位磁石さんと同程度の能力を発揮する日は訪れないかも知れません。

でも、改善の余地は多分にあります。
各自それぞれの動機付けをみつけて地道に頑張れば、改善されます。ワタシが言うのですから間違いないのです。

ちなみに。
ワタシのヤル気の源は、一人ドライブで流した涙の量(かなり切実)、方角に詳しいと賞賛を浴びる自分の姿、そして、方位磁石さんへの憧れに似たキモチ、の3つです。

2007年5月16日

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下

巣のすぐ近くでファーブル先生に捕まったコブツチスガリ(狩りをする蜂)は、目隠しをされたまま、巣から3kmも離れた場所で自由を得ると、ピューン!と巣に戻ったんだって。彼女にとっての3kmは、ワタシにとってどの位になるんだろう。

(負けた気がしました)

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下
ジャン=アンリ・ファーブル 奥本 大三郎
4081310025

第1巻(下)では、ハチたちの「優秀なのにちっとも融通がきかない」という行動のヒミツを教えてもらったの。

カベヌリハナバチは、左官仕事が上手。
その技術を活かして子ども部屋を建設、中に蜂蜜を貯蔵して卵を産むんだって。とても頑丈な子ども部屋だから、卵からかえった幼虫も安心して蜂蜜を食べられると思う。

だけれど彼女は、左官仕事を始めてしまうと、それを途中で止められないの。
ファーブル先生が完成間近の子ども部屋をプレゼントしてくれたっていうのに、何がなんでも「ワタシ左官仕事をするって決めてるの」というコンセプトを守り抜き、ムダに大きな子ども部屋を作ってしまうんだよねぇ。

(キモチわかります)

決して出来の良い生徒ではありませんが、ファーブル先生が大丈夫だと言ってくれているので、ユウコちゃんはこれからも、ファーブル先生に虫のヒミツを教えてもらうコトにしました。2巻が楽しみです。

2007年5月 3日

鏡のなかの鏡

(ネタバレしません)

読んだ当時はなんだかとにかく「この本は大事にしよう」と思い、何度も繰り返して読んでいた記憶があります。

・・・で、うんと久しぶりに読んでみるとですね。

当時のワタシがどうして繰り返し読んでいたのか、自分でもよくわかりませんでした。なぜなら、なんだか難しい短編集だったからなのです。

鏡のなかの鏡―迷宮
ミヒャエル エンデ Michael Ende 丘沢 静也
4006020317

読んでいると、そのひんやりとした世界に、エネルギーをじわじわと吸い取られていくような感じがしました。はっと気が付くとエネルギーが吸い取られている。それに気が付いて、慌てて「補充しなくちゃ」と思う。

なんだか、そんな感想。

2007年4月29日

きみはダックス先生がきらいか

(ネタバレしません)

小学生の時に図書室で借りて大好きになった本。
実は押入れの中に隠してあるのですが、探すのがタイヘンなので、こうして図書館で借りてきました。

(ワタシが思い描く「児童文学」とは、こういう本です。)

根拠のない勝手なイメージでは「みんな一度は読んでいる有名な本」という感じなのですが、実際のところポピュラーなのかどうかは、よくわかりません。

きみはダックス先生がきらいか
灰谷 健次郎
070429_2.jpg

ダックス先生とは、新しく学校にやってきて四年一組の担任になった西園寺先生のアダナです。その西園寺先生のモデルは、「一年一組せんせいあのね」の鹿島先生なのだそうです。

ちっとも「先生」らしくないダックス先生は、四年一組のみんなのコトを、ちゃーんと見ています。最初は戸惑っていたみんなは、少しずつ、ダックス先生のコトを好きになっていきます。

もちろんダックス先生のことも好きですが、ワタシは四年一組のみんなのコトが好きで、大人になってからも、ひらがなばかりで一瞬で読み終わってしまうこの本を時々読んでいます。

2007年4月26日

はてしない物語

(ネタバレます)

このあいだ読んだ「獣の奏者」を読む直前に思い出したのです。
中学1年生の時に図書室で借りた、やけに分厚い豪華な装丁の本のコトを。それは、初めて「読書で徹夜」を経験した本です。

児童文学 → こども向け → だいたい35歳のワタシにはもう...

お陰さまでこのテの「非常にツマラナイ図式」がすっかりなくなったので、読むことにしました。
(どうもありがとう、感謝をしています。)

はてしない物語
ミヒャエル・エンデ 上田 真而子 佐藤 真理子
4001109816

有名なお話だと思うのであらすじは省略して一気に感想(?)を書く、その前に。大切なことをひとつ。

この本は、決して文庫本を買ってはいけません。
大きくて分厚くて豪華でそして高価な単行本を購入するか、たとえ例の透明なシートで覆われていたとしても図書館で借りるか(必ずあります)、そのどちらかでなくてはいけません。
これはとっても大切なコトです。























ページをめくるたびに、夢中で読んだ時の記憶が蘇りました。
最初は座って読んでいたのに途中でお布団にもぐこんだこと、気が付いたらカーテンが明るくなっていたこと。主人公のバスチアンが読んでいる本と自分が読んでいる本の装丁が同じだとわかった時のドキドキ、初めての「読書で徹夜」経験に対する憧れに似た気持ち。

後半にさしかかり、物語の半分までしか覚えていなかった事がわかりました。バスチアンが「幼ごころの君」に名前をつけるところまでしか、覚えていませんでした。

物語の後半は全く覚えていなかったのです。
彼の思う事がファンタージエンで叶うたびに大切な記憶を失ってしまうこと、そのことに気が付く事ができない彼、アトレーユの友情を理解できなくなっていく彼。チクリと痛む胸、だけれど引き返せない彼。

まるで、初めて読んだみたい。

心の半分で物語の劇的な展開を望み、残りの半分で彼が早く人間の世界に戻って欲しいと願う。バスチアンがひとつ何かを忘れるたびに、ワタシはひとつ、自分の大切な物を考える。忘れてしまったこと、忘れてはいけないこと、忘れる事のできないこと。

20年振りに読んだ本。
それは、13歳のワタシと33歳ワタシを結びつけたり切り離したりした。

2007年4月21日

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上

いつのまにか虫に触れなくなっていました。
子どもの頃はともかく、いまはもう、良いテントウムシ(ナナホシテントウのこと)にもカッコいいカブトムシ(もちろんオス)にも触れません。

(そんな、とんでもないことです。ムリです。)

だけれど、虫のヒミツは大好きです。
魚のヒミツも植物のヒミツも大好きですが、虫のヒミツも大好きです。
そんなワタシに、虫が大好きなファーブルさんと、虫とファーブルさんが大好きな奥本さんが、いろいろな虫のヒミツを教えてくれます。

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上
ジャン=アンリ・ファーブル 奥本 大三郎
4081310017

さぁそんなワケで、ファーブル先生です。
出版を知って以来ずっと欲しかったのですが、その厚みと値段と冊数(全20冊)にビビッて買えずにいた本です。勇気を出して1巻の上下を購入。届いた瞬間に「あぁこれはもう間違いなく図書館にある」と気がついたのですが、美しい装丁にウットリですし、何よりも、読んでいてとても楽しいキモチになるので、買って良かったです。

第1巻(上)には、フンコロガシと狩りをするハチのヒミツが満載です。
狩りバチたちの、獲物の鮮度をキープし続ける技術も本当にスバラシイのですが、ここはやはりフンコロガシの事を書いておきましょう。

後ろ足でコロコロと丸めたフンを運搬する姿、キュートです。
ヘラのように発達した頭やノコギリのような前足、カッコイイです。
ピカピカ光るそのお背中、美しいです。
なんどもなんども上り坂をやり直す、けなげです。
運搬を手伝う振りをして横取りの機会をうかがう技、侮れません。
幼虫のためにとびきり!上等な球を作る意気込み、立派です。

(たとえば恐竜ラブ!なヒロくんのように)虫たちの名前を覚えたりその特徴をスラスラ説明したり、ワタシにはそんな風にこの本を読むことはできないけれど、それでも良いよって、ファーブル先生が言ってくれたもの。昨日、お風呂場で!

2007年4月16日

獣の奏者

(ネタバレしません、大丈夫。)

週末に読み終わりました。
また間違えて、ガーッと一気に読んでしまいました。終わってしまった事がもったいなくて、続けて2回読みました。そしてまた、ゆっくり読もうと思ったのに...と、思いました。

まさかイマサラ、戦闘用の獣(闘蛇)やら天を翔ける王獣やら、なにやらそのようなアヤシイものが登場する物語を読むことになるだなんて思ってもみなかったけれど、とても面白い物語でした。

何がどうだからと上手く説明できないのですが、文字が大きい事や行間に余裕がある事やルビがいっぱい振られている事だけではなく、その文章の難易度(のようなもの)に「なるほど児童文学なのか」と思いました。

(そして、普段読んでいる本は、ワタシの頭脳には少し難しすぎるのではないか!?というギモンを抱いてしまいました。)

獣の奏者 I 闘蛇編
上橋 菜穂子
4062137003

獣の奏者 II 王獣編
上橋 菜穂子
4062137011

読んでいる間ずっと、主人公のエリンになったみたいでした。
彼女が苦しいとワタシも苦しくて、闘蛇の匂いがすぐそこにあるような気がしました。彼女が楽しいとワタシも楽しくて、蜂蜜の甘さが口いっぱいに広がるような気がしました。

2度目は少し冷静になって、いつも本を読む時の感じで読みました。
彼女の健気さやまっすぐな眼差しが眩しくて、それはワタシにはないものばかりで、胸がギュッとなりました。

2007年4月 5日

アフリカにょろり旅

(ネタバレしません、大丈夫。)

編み物に勝ったのは、この本。
すごーく面白かったの。読みながら「フフフ」と顔がニヤちゃった。続けて2回も読んじゃった。

アフリカにょろり旅
青山 潤
4062138689

東京大学海洋研究所行動生態研究室なるところでウナギのヒミツを調べている、塚本隊長(教授)と青山隊員(助手)と渡邊隊員(研究員)の3名。

彼らはラビアータというウナギを捕獲するべく、アフリカへと旅立ちます。

たとえ彼らの旅がワタシの想像する「学者さんのフィールドワーク」とは全然違っても、それがまるで「貧乏旅行好きの貧乏青年」のようだったとしても、探検隊は慎重かつ大胆に、ラビアータ捕獲を目指すのです。

彼らは、ただの無謀なバックパッカーとは「一味二昧違うんだぜ」なのです。

研究室でウナギのヒミツを調べるのは女性にも出来るけれど、探検隊に加入してワイルド過ぎるフィールドワークを行うのは、やっぱりちょっと女性には難しそうだよなぁ...と思います。

加入してみたい憧れはあるのだけれど、実際「どうぞ?」と言われたら、ワタシなんて慌てて首をブンブン横に振りまくる。そんな旅なのです。

2007年3月21日

ネバーランド

(ネタバレしません)

昨日の夜中に1/3くらいをお風呂で読み、今日残りを全部、これまたお風呂の中で読みました。お陰で足の指がフニャフニャです。

(これからはゆっくり本を読む習慣を身につけようと思った矢先だったのに、うっかり間違えて、まとめて読んでしまいました。)

ネバーランド
恩田 陸
4087475778

田舎にある名門男子校の寮が舞台。
なんだかんだと事情があって冬休みに帰省せず、寮で年末年始を迎える子が3人。通学組だけどこれまたなんだかんだと事情があって、寮生3人と過ごす子が1人。

男の子4人で過ごす、寮での7日間。
彼らはお互いに、今まで誰にも話したことのなかった話しをする。彼らはお互いの、今まで見たことのない表情を知る。

高校生の寮なんて実際はトンデモナイ世界なのではないかと思うのだけれど、彼ら4人は、そうねぇ、なんて言うのかしら。女の子が「男の子たちってなんか少しうらやましいよね」と思ってしまいそうな雰囲気かな。

彼らが普段の暮らしで感じたり演じたりしている「自分と他者との役割」のようなモノが、少しずつ剥がれていくところが良かった。

2007年3月13日

Q&A

(ネタバレします)

ワタシにしては珍しく、少しずつ少しずつ読みました。
帰りの電車で1区切りしか読まないと決めて、時間が余ったときは繰り返し同じところを読みながら、ゆっくり読みました。

たいてい本は「ガーッ」と一気に読むのだけれど(だから編み物との両立が難しい)、本当はこうして、少しずつ少しずつ読んだ方が良いのかもしれないと思いました。

Q&A
恩田 陸
4344006232

大きなショッピングセンターで、大勢の死傷者が出る「事故」が起きるの。
だけれど原因がわからない。いくら調べても原因がさっぱりわからない。

会話しかない本だった。

質問をする人、答える人。
色々な人が出てくるけれど、彼らは全員、質問をする人か答える人かのどちらかに属しているの。色々な形で事故と関係を持つ人たちが、まるでインタビュワーとインタビュイーのように、会話を続けるの。






























最初からいくつかの会話は、国がアレコレ調べてますっていう雰囲気で、調査員と事故現場にいた人との会話なの。原因を究明するために、どんな些細な事でも激しく主観的な事でも構わないから、話しを聞かせて下さいっていう感じなの。

事故での惨劇の様子がわかってきて、集団でのパニックって怖いんだなって思って、最後にはきっと原因がわかるんだろうと思ってたの。

読んでるうちにいつのまにか、事故の原因はどうでも良くなってきて。

ワリと淡々とした会話のトーンは殊更に仰々しい文章なんかよりもずっと「もしかしてありそう」と思えたし、この会話の部分だけでストーリーを作れそうだとも思ったところもいくつかあったし、概ね順調だったの。

概ね順調だったから。だから。

消防隊員とカウンセラーの会話も、議員先生にお世話になっている人とタクシーの運転手の会話も、シナリオライターと友達の会話も、他の部分と同じ心構えでマヂメに読む事ができたのに。

なんで?
なんで最後でああなっちゃったの?
奇蹟の少女のお母さんと女性記者との会話が、一番良かったと思ってたのに。

どうして最後に摩訶不思議な力が出てきちゃうの?
あれなの?普通に読むと彼女が不思議な能力を持っているように感じるけど、そういうストーリーの行間に、じぇんじぇん違う示唆に富んだアレコレが書いてあるってことなの?ワタシが読み取れないだけなの?

そうなの?
どうなの!?

2007年2月23日

かもめ食堂

(ネタバレしそうな予感です)

レンタルビデオ屋さんで「かもめ食堂」を借りてきた。

かもめ食堂
群ようこ 荻上直子 小林聡美
B000ELGLDA































残念だったのは、本と映画の順番。
先に映画にしておけば良かった。

だって、かもめ食堂があんまりキレイで、最初にビックリしちゃったんだもの。
ワタシの思い描いていたかもめ食堂はね、なんていうか、もっと「普通の食堂ですけどそれがなにか?」という感じだったの。

(トンミくんはイメージより1.5倍ハンサムなお顔だったし!)

それに、どうしても本に書いてあるエピソードを探してしまう。
なるほど確かにサチエさんがヘルシンキで食堂を開くまでの経緯はごっそり省略してあるのネ、ワタシの好きな「地元のおばちゃん3人組」の登場頻度が低いワ、だなんて、なんだかイマイチ集中できない感じ。

映画の感想は、去年の春に本を読んだ時とだいたい同じ。

サチエさんとミドリさんとマサコさんも、親しみを込めて少し丁寧に言葉を交わす。その加減がとても良かった。

面倒だからでも遠慮しているからでもなく、だけれどみんな、少し丁寧。
言葉使いだけぢゃなくて、気の使い方が丁寧。優しくて、だけどおせっかいじゃない。フンフンと話しは聞くけれど、だけどアレコレ質問しない。

あらゆることの「加減」が、好きな映画だった。
今読んでいる本が終わったら、もう一度、本を読もう。

2007年1月 7日

ソロモンの指環

ふと読みたくなって、とても久しぶりに読み返しました。

ソロモンの指環―動物行動学入門
コンラート ローレンツ Konrad Lorenz 日高 敏隆
4150502226

カバーによると、ローレンツさんは動物行動学という領域を開拓した人で、73年にノーベル生理学医学賞をもらったのだそうです。こう言われても「ふーん」という感じですが、もっとざっくり「鳥のヒナの刷り込みの人」と言えば、ピンときますね。

だけれどワタシがこの本を好きなのは、ローレンツさんの研究云々などではなく、全てのページの全ての行に溢れている、彼の「動物、ラブ!」なキモチなのです。ローレンツさんを真似して思わず「ヴィヴィヴィヴィヴィ?」とハイイロガン語を口にしてしまう、そんな雰囲気なのです。

2006年12月27日

雨のち晴子

少し前に会社のオオモリさんと「もし子どもがとても難しい病気だったら」というような話しをした。その時に「雨のち晴子」を思い出し、本当は彼女にも買ってもらった方が良いんだろうなぁ...と思いつつ、まぁそれはそれとして特には言わずに、貸してあげることにした。

返却されて、とても久しぶりに読んだ。
水頭症という病気を持って産まれてきた赤ちゃんの、お父さんが